藤井正希

藤井正希 (ふじい・まさき)准教授

藤井正希 准教授
  • 出身地: 群馬県
  • 最終学歴/学位: 早稲田大学大学院法学研究科/修士(法学),早稲田大学大学院社会科学研究科/博士(学術)
  • 研究室: 社会情報学部棟608
  • 所属学会: 日本公法学会,全国憲法研究会,憲法理論研究会
  • 専門分野: 憲法学
  • 担当科目: 日本国憲法,憲法Ⅰ・Ⅱなど

現在の研究テーマ

  • マスメディアの憲法的考察(情報化社会において,表現の自由を実現し,情報の自由な流通を十全に確保するには,マスメディアや知る権利がどうあるべきか)
  • 憲法25条の生存権(経済が極度に停滞し,社会が勝ち組と負け組に二極化しつつある現在,社会的弱者を救済すべく,いかに生存権の積極的活用を図るべきか)
  • 司法の民主化・積極化(“人権保障の最後の砦”あるいは“憲法の番人”と称せられる最高裁判所の人権保障機能を,どのように強化していくか)

専攻分野・研究内容紹介

憲法的思考力を身につける

私は憲法学を専門としています。憲法は国家の根本法であり,最高法規,いわば法のチャンピオンです。具体的には,国民の持つ自由や権利(基本的人権)と国家のしくみ(統治機構)とを定めた法です。それゆえ,法を学ぶ者にとっては避けて通れない法分野の一つと言えますし,法学を専攻する者のみならず,教養人たらんとする全ての者にとって,是非とも身につけておきたい分野の一つです。

この点,私の講義においては,日本国憲法の基本概念,基本構造を概観することにより,学生とともに日本国憲法の骨格を理解していきます。その際には,議論をより具体的にし,憲法に対する親近感を持てるように,典型的な判例の事案を多く取り上げ,学生とともに検討し,考えていきたいと思います。憲法という科目は,公務員試験や行政書士試験等の国家試験において必修の試験科目として課されることが多いですが,このような試験を受験する学生にとっても,十分に役立ちうる憲法的素養の習得を最終的な目標とします。また,社会に生起する様々な事象を憲法的視点から理解する力(いわゆる憲法的思考力)をぜひ学生に身につけさせたいと考えています。

大学は何をするところか

高校までの“勉強”は,一つの問いに対して必ず正解が一つであり,また,暗記重視で,覚えたことをただ吐き出せばテストで良い点が取れ,高い評価が得られるものでありました。しかし,大学の“学問”は決してそのようなものではありません。学問では,決して正解は一つではなく,正解は人によって違ってもいいし,昨日の正解が今日,明日の正解とは限らないのです。存在するのか否かさえ定かでない永遠の真理を追究するのが学問という営みなのです。また,学問では,暗記ではなく,論理的に思考して,物事の本質を把握し理解することが大切となります。特に法律学は,説得の技術をまなぶ学問であり,知識ではなく,考え方や思考力を身に付けることが非常に重要です。法律学では,自分がどの結論をとるかよりも,自分がなぜその結論をとるのかの方を考える必要があるのです。

暗記したことは時間がたてば忘れてしまいますが,いったん身に付けた論理的思考力は一生の財産となります。人生は選択の連続であり,その要所,要所で決断を迫られます。そのときに自らの利害得失を的確に判断し,短時間で自分にとっての最善の途を選び取るために,学問を通して培った論理的思考力は大いに役立ちます。大学は論理的思考力,いわば“考える力”を身につける場であり,学問はその手段であるということを,決して忘れないで下さい。

日本が誇る世界の宝

私は,日本国憲法は日本が誇る世界の宝であると思います。ぜひ憲法の精神を学び,身につけて,みずからの人生の宝にしてほしいと思います。日本国憲法には間違いなくそれだけの価値があるのですから。