結果および考察

植物相とその生活型組成、生育立地条件

下久保ダム地域および三波石峡

下久保ダム地域S1地点では木本8種・草本32種の計40種、S2地点では木本13種・草本33種の計46種、S3地点では木本8種・草本15種の計23種の生育が確認された。複数箇所で採取した木本3種、草本16種の合計19種を加えて、S1からS3までの3地点で木本25種・草本82種の合計107種を確認したことになる(表1表2)。これらの植物の生活型は、木本では落葉低木が9種と落葉高木が10種と多くを占めていたが、他にも落葉小高木、つる性落葉高木、常緑高木なども見られた。草本では52種とその多くが多年草であったが、一年草、越年草なども見られた。生育立地条件は、木本では山地から丘陵にかけて生育する種が多く、草本では野山や野原に生育する種の他に、市街地に生育する草本種も多く確認された(表11表12)。また、15種の外来植物を確認した。

三波石峡では複数箇所で採取した木本12種、草本21種の計33種を確認した(表3表4)。生活型は、木本では落葉低木と落葉高木がそのほとんどを占めた。草本ではほとんどが多年草であったが、一年草、越年草も少数あり、またシダの仲間もごく少数ながら見られた。生育立地条件は、木本は山地に生息するものが多く、草本では野山や野原に生育する種の他に、市街地に生育する草本種も多く確認された(表13表14)。また、2種の外来植物を確認した。

 以上より下久保ダム地域および三波石峡においては、ダム建設後も本来の生育立地が各地に残存し、そこには山地を本来の生育地とする植物種が多く生存していると推察される。しかし、草本植物には本来の生育地が山地でない多数の種の生育も同時に確認され、また外来植物も少なからず生育が確認された。

特に外来植物は、2001年に同様の植物相調査を行った戸叶の結果よりも種数が増加していた。全く同一の地点で調査したわけではなく、確認した全種数にも差があるが、2001年に戸叶が確認した下久保ダム周辺で11種、三波石峡で1種だった外来植物種数は、今回の調査でそれぞれ15種、2種と増加している。これらのことを踏まえると、ダム建設に伴う周辺道路整備工事などによって、人為的攪乱地が増加し、攪乱地での生育に強い外来植物や攪乱地を好む本来生息していない在来植物が蔓延し、現在も元の生育立地へと回復していないことが強く示唆される(戸叶 2001)。

草木ダム地域

KK1地点では木本2種・草本13種の計15種、KK2地点では木本4種・草本9種の計13種、KK3地点では木本4種・草本15種の計19種、KK4地点では木本3種・草本15種の計18種、KK5地点では木本10種・草本22種の計32種、KK6地点では木本9種・草本4種の計13種の生育が確認された(表5表6)。複数箇所で採取した木本31種、草本21種の合計52種を加えKK1からKK6までの6地点で木本48種・草本61種の合計109種を確認したことになる。これらの植物の生活型は、木本では落葉高木が24種と比較的多いが、落葉低木11種、落葉小高木4種、少数ながら落葉つる性木本や常緑高木2種も確認した。草本では多年草が34種と最も多く、一年草が18種、わずかながら越年草・シダの仲間・短軸ササ類も確認された。生育立地条件は、木本は山地に生育するものが多く、草本では野山や野原に生育する種の他に、市街地やそれに近い土手・道ばたなどに生育する草本種も多く確認された(表15表16)。また、5種の外来植物を確認した。

 以上より草木ダム地域においては、下久保ダム地域および三波石峡と同様に、ダム建設後も本来の生育立地が各地に残存し、山地性植物種が多く生存していると推察される。しかし、山地性でない草本植物種および外来植物も少なからず生育が確認されたことから、ダム建設に伴う周辺道路整備工事などによって、人為的攪乱地が増加し、現在も元の生育立地へと回復していないことが強く示唆される。また種数は少ないながらも、当地で生育する外来種には、渡良瀬川下流で猛威をふるっているハリエンジュ(慶野 2005)が含まれていることに留意しなくてはならない。

 ハリエンジュは、マメ科の落葉高木で、北アメリカを原産とした外来種の一種である。原産国の荒れ地・氾濫原・乾燥地などで進化したため、一般の植物の生育に適さない厳しい環境条件に適応し、繁殖するとされる。種子発芽が低温条件で可能なため寒冷な北方河川において分布域を拡大する恐れがある他、生長速度の速い根萌芽などにより迅速に個体数を増やす可能性も示唆されている。このため、日本在来の植物たちが生育不可能になり、生態系の多様性が低下することも危惧されている(慶野 2005)。

八ッ場ダム建設予定地域

4調査地点の中では最も多い植物種の生育が確認された。すなわち、Y1地点では木本9種・草本30種の計39種、Y2地点では木本9種・草本14種の計23種、Y3地点では木本5種・草本0種の計5種、Y4地点では木本5種・草本11種の計16種、Y5地点では木本12種・草本13種の計25種、Y6地点では木本7種・草本18種の計25種、Y7地点では木本11種・草本7種の計18種、Y8地点では木本2種・草本7種の計9種、Y9地点では木本0種・草本4種の計4種、Y10地点では木本18種・草本2種の計20種、Y11地点では木本15種・草本22種の計37種、Y12地点では木本0種・草本5種の計5種、Y13地点では木本4種・草本15種の計19種、Y14地点では木本3種・草本3種の計6種、Y15地点では木本4種・草本4種の計8種の生育を確認した(表7表8)。Y1からY15までの15地点を合計すると、木本62種・草本102種の計164種を確認したことになる。これらの植物の生活型は、木本では落葉低木19種と落葉高木24種が多数を占め、6種の落葉小高木や少数のつる性の高木、半常緑高木も見られた。草本ではで多年草75種が多数を占めたが、12種のシダの仲間や8種の一年草、少数ながら越年草も見られるなど、多様である。また、14種の外来植物を確認したが、これらの大半はY1地点やY6からY8までのコンクリートで補強された地点で生育が見られたのみで、林床の遊歩道周辺には生育していなかった。この他、国のレッドデータブックに絶滅危惧植物類として登録されている2種を確認した。生育立地条件は、木本は山地渓流沿いに生息するものがほとんどで、草本では山地、特に林床や湿った場所に生育する種が多く確認された(表17表18)。

 以上のことから八ツ場ダム建設予定地は、吾妻渓谷内に位置することから生じる、山地、渓流地という特異的な生育立地が多く、そこには山地、渓流地性植物種が多数生育していることが明らかになった。さらには絶滅危惧種の生育が確認されたことから、当地が生物多様性の保全上、非常に重要な位置にあることが強く提言される。

 

倉渕ダム建設予定地域

KB1地点では木本2種・草本29種の計31種、KB2地点では木本0種・草本4種の計4種、KB3地点では木本0種・草本4種の計4種の生育を確認し、複数箇所で採取した木本4種、草本10種の合計14種を加えKB1からKB3までの3地点で木本6種・草本46種の合計52種を確認した(表9表10)。これらの植物の生活型は、木本では全て落葉低木や低木種など低木であった。これは高木種は植栽または確認不能な位置に生育するものがほとんどのため、調査対象としなかったためである。草本では多年草33種が多数を占め、一年草11種およびわずかながら越年草も見られた。また、3種の外来植物を確認した。生育立地条件は、木本は山地に生息するものが多いが、草本では野山や野原に生育する種が多く確認された(表19表20)。

以上のことから倉渕ダム建設予定地は、八ツ場ダム建設予定地と同様に、烏川上流に位置することから生じる、山地、渓流地という特異的な生育立地が多く、そこには山地、渓流地性植物種が非常に多く生育していることが明らかになった。

各調査地に生育する外来種および攪乱地や崩壊地を好む種は、下久保ダム地域で合計32種、三波石峡地域で合計4種、草木ダム地域で合計15種、八ッ場ダム建設予定地域で合計27種、倉渕ダム建設予定地域で合計7種であった。

確認できた総植物種数に調査地域間で差があるが、外来種や攪乱地等を好む種は建設が凍結されて手つかずの状態の倉渕ダム建設予定地で最も少なく、完成して39年経過した下久保ダム地域で最も多いことを強く示唆する結果となった。また八ッ場ダム建設予定地では、1970年度から少しずつ工事が行われていることを反映して、本来の自然環境が改変された立地において、外来種や攪乱地を好む種の侵入が起こっていることを強く示唆する結果となった。八ツ場ダム地域では、これから本格的なダム工事が行われるわけであるが、これにより消失する在来植物種・絶滅危惧種、および侵入する外来種の数が激増していくことが強く懸念される。

水質・水資源

ダム建設によって大規模な貯水池が形成された場合、そこでは状況の変化、河床の変化、水温の変化、水質の変化とこれらによる生物生態系の変化などが生ずると推察されている(財団法人 ダム水源地環境整備センター 2002)。

状況の変化とは、人が利水目的で水量を人為的に調整することによってもたらされるものであり、ダム貯水池が形成された場合本来の自然の流れとは異なった流況の平均化と言う性格を持つようになる。

河床の変化とは、河川水とともに流下する土砂が貯水池に貯留されることによって生じるもので、貯水池内の河床の上昇や下流部における河床の低下などが現れる。

河川水温の変化とは、成層型貯水池で取水口が中層あるいは深層にもうけられている場合に生じる現象であり、とくに夏季に貯水池中・深部の冷水を放流したときに下流河川にこの傾向が認められている。

水質の変化とは、流況の変化の他、貯水池における多量の濁質の貯留や栄養塩類の蓄積によって生じる。これらによって起こる下流河川水の汚濁の長期化、貯水池内の植物プランクトンの異常増殖が近年問題になっている。

これらの変化により、水生生物生態系の変化が生じる。その原因として、河川における生物生態系への影響としてダム等の人工物の設置が魚類等の移動障害物となることや下流河川の流況や河床、水温変化など水生生物の生息環境を変化させてしまっていることがまず挙げられる(財団法人 ダム水源地環境整備センター 2002)。

また、貯水池内では止水環境に適応した水生生物が増殖し、流水環境に適応した水生生物が減少するほか、貯水池内の栄養塩濃度の増加により富栄養化が進むと次第に水質が悪化して清澄な水を好む生物が減少することも十分考えられる(財団法人 ダム水源地環境整備センター 2002)。

夏期の調査において、下久保ダム貯水池の水が明らかに緑色に変色していたことを確認した。これは、「水の華(Water bloom)」と呼ばれる、淡水域において浮遊性の藻類(植物プランクトン)の異常増殖によって水の色が変化する現象であると推察される。水の華は、特に目立つ藍藻類(藍色光合成細菌類)のmicrocystis(ミクロシスティス)、aphanizomenon(アファニゾメノン)、anabaena(アナベナ)などが、富栄養条件で水温が20℃以上になる夏を中心に大増殖する現象で、水面付近に集積して「緑青色の膜」や「抹茶」を撒いたようになるものので「アオコ(青粉)」とも呼ばれる(財団法人 ダム水源地環境整備センター 2002)。下久保ダムでは夏期において水位がかなり低かったことから、太陽光が貯水池深部まで届いて光合成に必要な光が十分存在していたこと、水温が上がったこと、湖水の滞留時間が長かったことが、植物プランクトンの大増殖につながったのではないかと推察される。


自然観光資源

下久保ダム

下久保ダム直下には、名勝として知られる三波石峡がある。先に述べたように三波石峡は国指定名勝にされているほか、天然記念物にも指定されている。その三波石峡は、下久保ダム建設によって一時荒廃した(独立行政法人水資源機構 下久保ダム管理所ホームページ)。

下久保ダム建設後においては、放流水は通常は発電放流バイパス水路を通って下流に流されるため、ダム直下の三波石峡を含む区間には水が流れない状態が続いた。またダムによるせき止めにより、三波石峡に上流から供給されて石を磨いていた土砂がこなくなったため、銘石は垢や埃で黒ずんでしまった。堆砂がなくったうえに、洪水の時にはダムの崩壊防止のために大量の水が放水されるため、川底が掘られてしまうようになった。逆に通常時は水がないため、以前は少なかったツルヨシなどの植物で河原が被われるようになった。

これに対し2001年7月から国土交通省と群馬県企業局により、石や砂を混ぜた放水を当該区間に流す措置が講じられたことで、三波石の銘石が再び磨かれることとなり、名勝と呼ばれた景観は回復の兆しを見せている。このことは、三波石峡の景観保全には一定の貢献をなしていると考えられる。しかし下久保ダムには、本来下流に流れていくはずの大量の土砂が依然として堆積し続けていることに変わりはなく、さらに下流、とりわけ利根川河口周辺の海浜の砂浜の縮退の一因と、依然として想定される。

また当地周辺は、有数の地滑り地帯である。譲原地すべり地帯は、利根川の支流神流川の中流部(下久保ダムの下流側から約1.0kmの範囲)の南向き斜面にあり、神流川に面したはっきりとした地すべり地形となっている。この譲原地すべりは、大規模な岩盤すべりと推定されており、神流川に流出する土砂は日本で最も人口、資産の集積している首都圏に大きな影響を与えることが予測されている(地すべり総合情報センターホームページ)。

この地域では、地滑り防止対策として地下水を抜く巨大な設備が敷設されているが、ダムに貯留された水は地下に浸透することとあわせて考えると、ダムにかかるコストをさらに増大させていると推察される。

 

草木ダム

ダム建設に伴って出来た人造湖である草木湖を、観光資源としている。群馬県みどり市のホームページでは、草木湖・草木ダムが観光のページで紹介され、草木湖の名前を冠としたイベントが行われている。

しかしながら、ダム建設と人造湖によって攪乱された現地には、攪乱地を好む植物や外来植物であるハリエンジュが蔓延している(慶野 2005)。すなわち現地の生態系は、ダム建設によって部分的に壊されただけでなく、その後の外来植物種の繁茂により根底から改変されつつある危険性が高いと言える。観光資源としての持続的な利用を行うためには、ハリエンジュなどの外来植物を駆除して本来の景観を維持することが不可欠であると考えられる。

 

八ッ場ダム建設予定地

当地には三つの有名な自然観光資源がある。一つは吾妻峡(吾妻渓谷)である。吾妻峡は、吾妻川上流に位置する国指定名勝である。吾妻町大字川原畑の八ッ場を西端として、そこから東に4kmほどにも及ぶ。「関東の耶馬渓」「耶馬溪しのぐ吾妻渓谷」「吾妻渓谷は国の宝」などと称される吾妻渓谷は、吾妻川により両岸の熔岩が数万年以上の年月をかけて浸食されて出来た名勝地であり、日本でも希有の美しい渓谷である。ここでは熔岩が浸食されて造られた奇岩の造形美、イヌワシ、オオタカ、タマタカ、さらにカモシカ、イノシシ、ニホンザルなどを頂点とした、豊かな森林生態系が独特の渓谷美を形成している。すでに1935年という早い時期に国指定の景勝地になっていた(久慈 2001)。

イヌワシやオオタカなどはレッドデータブックにも記載されている絶滅危惧種である。カモシカ(ニホンカモシカ)は天然記念物であり、イノシシやニホンザルなども希少種である。また植物についても、本調査中に現地で絶滅危惧?類2種が確認されるなど、極めて希少な種が多く生息している地域である。したがって生物多様性の面から考えても、吾妻峡地域の保全の重要性は高いといえる。実際、これらの希少種が当地に生息していることは、国土交通省(当時の建設省)関東地方建設局八ッ場ダム工事事務所が1999年8月に出した「八ッ場ダム建設事業」の中でも明らかにされている。しかし、八ツ場ダム建設は環境アセスメント法の施行の遙か以前に認可されているため、この報告書は当地の保全に活用されてはいない。近年になって群馬県により文化財としての保護を目的とした調査が開始された(本研究はこの調査に合流して行われた)が、完成まで8年(注:読売新聞朝刊 2007年12月14日付けで、完成延期が報じられた)となる中で、対策の立案が急がれる。

加えて川原湯岩脈と呼ばれる天然記念物がある。「昇龍」「臥龍」と称されるこの奇岩はダムの湖底に位置し、ダム完成の暁には完全に水没し、見ることはできなくなる。

また、吾妻渓谷上流部には、もう一つの大きな観光資源として川原湯温泉がある。この歴史ある温泉は古より「草津温泉の上がり湯」として、松尾芭蕉、与謝野鉄幹、若山放水などの文人が多数訪れるなど、多くの湯治客に親しまれてきた。ムササビなどの動物も舞い込み、誰でも無料で入れる「聖天様」の露天風呂、「王湯」と呼ばれている共同風呂があり、渓谷の新緑や紅葉をお湯につかりながら楽しむことが出来る(久慈 2001)。

鄙びた川原湯温泉街はダムに水没するため代替地が用意され、温泉も再発掘して源泉を引くことが決まってはいるものの、鄙びた雰囲気が近代的な建造物に取って代わられることは明白であり、観光資源としての川原湯温泉が保たれるかどうかは不明である。

このように八ッ場ダム建設に伴う水没予定地の、さまざまな資源や文化財、営々と営まれてきた多くの伝統が、ダムという建造物一つのために失われるのである。

 

倉渕ダム建設予定地

当地では、直接「資源」となるものではないが、絶滅危惧種の猛禽類の存在と繁殖の可能性が確認されている。

倉渕ダム建設予定地であった倉渕村川浦地区では、レッドデータブックで絶滅危惧IB類に指定されているイヌワシが生育していることが、財団法人日本野鳥の会群馬県支部と株式会社プレック研究所のそれぞれの調査によって確認されている。ほかにもオオタカやクマタカなどの、国内希少種指定を受けている猛禽類も確認されている(倉渕ダム建設計画に関する問題点)。

猛禽類は生態ピラミッドの頂点に立つ存在で、イヌワシやクマタカといった猛禽類は、当地の生態ピラミッドの頂点にいる。したがってこれら猛禽類が減少・消失するならば、この地域の生態ピラミッドの崩壊が引き起こされると危惧される。

 

ダム建設と希少種

本研究における八ッ場ダム建設予定地の現地調査で、絶滅危惧植物2種(A、B。保護上の理由により種名を秘匿する)の生育を確認した。

 Aは林縁や原野に生える植物である。園芸用の盗掘の他、土地造成や道路工事などで大幅に減少しており、100年後の絶滅確率は約90%とされている。本調査では八ッ場ダム建設による水没予定地の直近で生育を確認した。

 Bは湿り気のある急峻な岩盤などに生える植物である。盗掘・乱獲が相次ぎ、野生個体は激減している。今回発見された生育地の直近にダムサイトが建設されるため、このままではダム建設による絶滅はほぼ確実である。

これらの希少植物種の生育は、八ッ場ダム建設予定地周辺の自然環境が他に類を見ない、極めて希有なものであることを示している。これらの希少な種をダム建造で犠牲にしないためには、早急にさらに詳しい現地調査を行った上で、工事中および工事後における生育環境の改変を防止する対策を立てるか、移植を前提としてその候補地の選定を行うことが急務である。



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