研究方法

 

現地調査 

植物相調査は、調査者が現地を踏査し、目視で確認出来た植物を対象とした。

科名・種名の同定には「山渓名前図鑑 野草の名前」シリーズ(山と渓谷社)、「山渓ハンディ図鑑」シリーズ(山と渓谷社)、「検索入門 樹木」シリーズ(保育社)、「検索入門 野草図鑑」シリーズ(保育社)、「原寸図鑑 葉っぱで覚える樹木」シリーズ(柏書房)、「日本の野生植物」シリーズ(平凡社)、「タケ・ササ図鑑」(創森社)、「日本帰化植物写真図鑑 ?Plant invader 600種-(全国農村教育協会)、「葉によるシダの検索図鑑」(誠文堂新光社)を使用した。

 

下久保ダム周辺の植物相調査

2007年7月12日と2007年9月22日に植物相調査を行った。調査地は北緯36°07’48.0”、東経139°01’22.2”、高度291m付近の周辺を歩きながらS1からS3までの3地点で調査を行った。両日において下久保ダムダムサイトから2.5kmほど道路沿いの数地点(図1)において、調査者が目視で確認出来た植物を撮影・採取し、研究室に持ち帰り、写真と採取した植物の種名を調べた。

 

三波石峡の植物相調査

2007年7月12日と2007年9月22日に植物相調査を行った。調査地は北緯36°07’38.0”、東経139°01’47.9”、高度190m付近で、下久保ダム調査地のS1の地点より東(下流)へ約1.2km行った場所である(図1)。両日において三波石峡水辺周辺を歩いて、調査者が目視で確認出来た植物を撮影・採取し、研究室に持ち帰り、写真と採取した植物の種名を調べた。

 

草木ダム周辺の植物相調査

2007年5月11日と2007年9月29日に植物相調査を行った。調査地は群馬県みどり市東村の沢入発電所付近、北緯36°34’26.9”、東経139°23’39.9”、高度465m付近である。両日において沢入発電所付近から8km程度の範囲にあるダム湖周辺の数地点で(図2)、調査者が目視で確認出来た植物を撮影・採取し、研究室に持ち帰り、写真と採取した植物の種名を調べた。

 

八ッ場ダム予定地周辺の植物相調査

2007年8月16日に遊歩道を歩き、植物相調査を行った。調査地は北緯36°33’22”、東経138°43’11”付近である(図3)。八ッ場大橋より約1.5km遊歩道を歩き、15地点で調査者が目視で確認出来た植物を撮影し、研究室に持ち帰り、写真の種名を調べた。

 

倉渕ダム予定地の植物相調査

2007年6月4日と2007年10月4日に倉渕ダム予定地の道路沿いで植物相調査を行った。調査地は鬼神岩から750mほど離れた北緯36°26’43.8”、東経138°41’58.4”、高度769mの地点をKB1とし、ここから約1.5kmに渡って歩いて行った(図4)。

調査方法は、倉渕ダム予定地周辺道路沿いを2kmほど歩き、調査者が目視で確認出来た植物を撮影・採取し、研究室に持ち帰り、撮影した写真と採取した植物の種名を調べた。

 

文献調査

地形・地質、水質についての文献調査を行った。市販されている文献の他、やんば館・譲原地滑り資料館で資料収集を行った。


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