
森谷健 (もりや・たけし)教授

MORIYA, Takeshi
- 最終学歴/学位: 関西大学大学院博士課程後期単位取得退学
- 所属学会: 日本社会学会,日本都市社会学会,関西社会学会,日本社会情報学会(JSIS)
- 専門分野: 地域社会学,地域情報論
- 担当科目: 日常生活を社会学で読む,社会学/日常生活の社会学,社会調査,社会情報学演習C,地域社会生活論Ⅰ・Ⅱ,地域情報論など
- 個人ページ: http://www.si.gunma-u.ac.jp/t/moriya/moriyaout.htm
現在の研究テーマ
- 地域情報や地域メディアに関する諸説の検討
- 個人の情報行動が地域づくりに結びつく可能性
- 市民活動による自治的コミュニティの可能性
専攻分野・研究内容紹介
地域社会なんて・・・
「ふつう、地域社会なんて、考えたこともないですよね。」と社会情報学部の学生は切り出しました。学部に合格し、親元を離れて、初めて前橋にやって来た。見慣れたコンビニはあるものの、初めて知る地元スーパー。テレビのチャンネルも違う。友だちと自分では使う言葉が違う。今までとは違う生活を始めて地域社会に気が付くことがあります。「前橋に来て、始めて地元のことを考えました、前橋と比べながら。」
自分の子どもに障害があることを知った時、親の介護に直面した時、地域社会の中で暮らしていることを実感したと語る人がたくさんいます。
普段は気が付きませんが、間違いなく、私たちは地域社会に暮らしています。
地域社会をつくる「人」の「想い」
私のゼミは,地域づくりや地域情報をめぐるゼミ活動を行っています。
地域づくりと聞いて何を考えますか?美しい施設や広い道路の建設。わくわくする都市づくりやバリアフリーの街づくりなどいろいろな側面があります。また,地域情報と聞いて何を考えますか? 地域のイベント情報やおいしいお店の紹介。県域の新聞やTV,ラジオを思い浮かべる人もいるでしょう。
ひとつ問いかけをしてみましょう。地域づくりは誰が担い,誰のために行われるのか。地域情報を発信するのは誰で,利用するのは誰か。答えのひとつに「住民」があると考えます。森谷ゼミでは,地域づくりや地域情報について住民,すなわち「人」という観点から接近します。
考え方によっては,地域づくりと地域情報は一連の動きの中の二局面として考えることもできます。たとえば,盲導犬が受け入れられ,盲導犬利用者と盲導犬が生きやすい地域社会を作ろうと思うとき,その人の想いをホームページやブログなどを使って地域情報として発信することが考えられます。こう考えれば,地域情報の一部は,人々にとって地域社会を生きやすくするための情報であると言うこともできます。
このように森谷ゼミは,地域づくりや地域情報を「人」の「想い」に注目して研究しています。