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情報社会科学科 法律

法律から社会の現象を探る

前田泰

前田 泰 (まえだ・やすし)

専門:民法学


法律学が対象とする社会の現象を法現象といいますが,情報社会科学科の法律系科目群には,情報社会における法現象を分析し問題点の解決策を探るための科目がそろっています。

まず,社会の情報化により生じる法現象の内容は,低年次に開設される社会情報学入門および社会情報学Cの中で学ぶことになります。ここで情報社会において解決すべき法現象の問題点を知ることができます。次に,問題点を解決するために必要な法律学の基礎を学習します。情報社会の問題点を表面的になぞるだけでは,解決策はその方向性すら明らかにできません。解決策の理解には,法律学の基礎を身に付けることが不可欠です。ここでは憲法,行政法,民法,企業法,刑法といった基礎的な法学の領域と,環境法や経済法・知的財産法といった応用的・先端的な法学の領域を学習できます。公務員試験や各種資格試験の勉強の基礎もここでの学習に含まれています。このような法律学の基礎的理解を前提として,情報法の授業において,情報社会における法現象の内容を学習し問題解決の方向性を探ります。情報法I・IIでは情報法の専門家が先端的な議論を展開し,情報法IIIでは法学の各分野の教員がそれぞれの立場から情報法を論じます。

科目紹介

一部の科目をご紹介します。

民法I・II・III・IV

民法入門として,初学者が具体的紛争のイメージを持ちやすい不法行為法を学習します。医療過誤,交通事故,手形詐欺,公害,自然災害等の具体的素材を用いて,損害賠償の考え方と債権の意義を理解することが目標です。

刑法

刑法総論の分野を中心に学びます。刑法思想の歴史,罪刑法定主義,責任主義という序論的分野の学習を前提に,構成要件論,違法性論,責任論,未遂論,共犯論という犯罪論体系の諸問題を学説と判例の検討を通して研究します。

情報法I・II・III

情報化社会の進展と,情報や知識の価値の増大によって発生してきた法的問題について解説を行います。「情報法I」では,電気通信及び放送から構成されてきた通信制度が,インターネットの普及によってどう変貌を遂げつつあるかという問題や,社会に対する影響を中心に検討します。

Last Update 2015/04/01