調査地概要


赤城山小沼
 赤城山は、最高峰の黒檜山(標高1828m)、駒ケ岳、長七郎山、地蔵岳、荒山、鍋割山、鈴が岳などの総称である。溶岩や火山噴出物から成る活火山である。小沼は、その赤城山山頂の南東部にある直径700mの火口湖である。小沼の南西に位置する長七郎山に何回かの爆発的噴火が起こり、火口が拡大し、その火口に水が溜まったカルデラ湖である。小沼は標高1470mで、小沼の水は南へ粕川となって流出する。
 小沼は群馬県立赤城自然公園の一部であるため、群馬県の管理下に置かれている。管理主体も群馬県であり、環境・森林局が管理方法や施策の策定を行っている。
 市民から選ばれた行政アドバイザーの意見により、県が整備を進め、小沼横には、駐車場、公衆トイレが整備されている。また、2005年5月6日、6月6日の調査時には入り口付近の整備工事が行われており、7月21日の調査時には、ウッドチップが敷き詰められた幅約1mの遊歩道ができ、周辺樹木の枝打ちが行われていた。これは、行政アドバイザーの意見を受けて、県が行ったものである。木道があるのは、入り口付近の急勾配になっている場所のみで、小沼周辺は、踏み固められた歩道が周回し、1周約40分で周れるハイキングコースとなっている。
  赤城山大沼や覚満淵は、付近に旅館などの宿泊施設やテニスコート、ロープウェーが整備されており、日々多くの観光客が訪れている。また、湿原周辺では、保護護岸工事や木道整備が随所で行われている一方、小沼は、長年にわたって歩道景観整備が十分なされていなかったことが幸いして、観光客が大沼や覚満淵より少なかったようである。そのためか、景観上は人為的破壊が比較的少ないように見える。

榛名山西部
 略。

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