理想的な公共圏の条件(理想的発話状況)

(a). 参加資格のオープン性

誰が参加してもよい

(b). イシューの非限定性

何を話題にしてもよい

(c). コミュニケーション的合理性

しかし発話の仕方には一定の制約 → 発言の首尾一貫性、誠実性、根拠を示すこと ... etc
「コミュニケーション的自由」

(d). 議論外からの強制の排除、議論の空間における対等性

身分・職業等の発話者の個人的属性は無視される


→ こうした条件は成立する場合もしない場合もある (インターネット「文化」の問題)

→ インターネットの掲示板( BBS)等が「公共圏」として論じられるのは、(c)以外の上記の条件が成立しやすい、と考える人が多いから(吉田 , 2000; 干川 , 2001等)。ただし、(a)(b)(d)が本当に成立しているか否かは慎重に検討する必要がある( → いわゆる「digital divide」や「排除」の問題等)。


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