調査地概要

 群馬県前橋市北部の群馬大学構内混交林は、アカマツ植林地から二次的に成立した林であると考えられ、アカマツ林からクヌギ・コナラ林へと遷移する途中の、関東広陵地に多い里山(恒川 2001)の典型と位置づけられる。ここはもともと利根川の河川敷であり、榛名山に挟まれた関東平野の北端に位置する。

 アカマツ、コナラ、シラカシ、クヌギ、イヌシデなどの樹木が生育している林床にはほとんど草木はなく、シラカシの稚樹がみられた。1003m2の調査地区内では成木147本(うちアカマツ63本、コナラ26本、クヌギ47本)が分布し、立木密度は、1haあたり約1466本と算出された(町田 2005)。

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