目的)
野生のハナダイコンは早春に開花し結実するため、夏以降も生長を続けている可能性がある。これを野外で検証するため、生長解析を行った。
実験器材)
乾燥にはADVANTECの送風定温乾燥器FC‐610を使用し、乾燥重量の計測にはSARTORIUSの電子式上皿天秤BP310Sを使用した。SHARPのカラーイメージスキャナJX-350で葉をスキャンし、葉面積を計算した。
方法)
分布状況調査(図20の地点番号9)で生育が確認された野生のハナダイコンを、2001年10月17日から2001年11月26日の期間に約1週間おきに5回サンプリングした。毎回、10個体を個体サイズクラス(図12)を考慮しながら均等にサンプリングし、根・茎・葉の部分に分け紙袋に入れて、80℃で1週間送風定温乾燥器で乾燥させたのち電子式上皿天秤で乾燥重量を計測した。葉面積は測るためにカラーイメージスキャナで葉をスキャンした後に、Adobe
Photoshop 3.0Jソフトで処理して、NIH Imageソフトで葉の面積を求めた。
生長パラメータの計算方法)
上記の方法により得られたデータから、次のような方法で計算した。