卒論題目リスト

1997年度
*『伊勢物語』における都鄙意識について

1998年度
*気泡的常識考(『アンダーグラウンド』他)
*宮部みゆきの諸作品にみる「正しく生きる」こと
*『葉隠』における武士の精神

1999年度
*『古事記』上つ巻に見る対的関係ー大国主に自分を準えてー
*『三四郎』における「現実からの浮遊と接触」
*闇の向こう側ー『おとな』になるための失望と切望の家族ー(『ゴールドラッシュ』)

2000年度
*『ゴールドラッシュ』における「ひとを信じる」こと
*異郷での生ー坂口安吾「青鬼の褌を洗う女」ー
*『鉢かづき』・『横笛草紙』にみられる幸福のあり方ー不完全な「この世」と完全な「来世」ー
*篠原一『壊音』を読み解くー「鳥」の意味するものと社会ー
*『豊穰の海』における転生と観察者

2001年度
*沈黙する神の声ー遠藤周作『沈黙』についてー
*ココロノヤミー貴志祐介『青の炎』をめぐってー
*「生きるということ」はどういうことかー天童荒太『永遠の仔』を通じてー
*『古事記』神話に見る人間性
*杉原千畝の決断と人生ー『六千人の命のビザ』を中心にー

2002年度
*『人間失格』を読む
*自己の追求と社会との折り合いについてー『リリイ・シュシュのすべて』を通してー
*生きる意欲を得るためにー南条あやの生き方ー
*幼女連続誘拐殺害事件の考察ー吉岡忍著『M/世界の、憂鬱な先端』をテキストとしてー
*善と悪・自力と他力・身と心ー歎異抄・正法眼蔵随聞記をテキストとしてー
*吉本ばなな諸作品に見る「心のよりどころ」
*江戸川乱歩の諸作品にみる「もう一つの世界」

2003年度
*唯円は極楽往生できたのかー現世肯定の視点から『歎異抄』を読むー
*「先生」はなぜ打ち明けないのかー夏目漱石『こころ』をめぐってー

2004年度
*神戸連続児童殺傷事件についてー「少年A」はなぜ土師淳君を殺害したのかー
*『ねじまき鳥クロニクル』において「僕」は何を引き受けたのか
*<死>を迎えるということー梨木香歩『裏庭』・『西の魔女が死んだ』を手がかりに考えるー
*神戸事件をめぐる親子関係の考察

*江國香織の描く「恋愛」

2005年度
*「武器」であることと「人間」であることー宮部みゆき『スナーク狩り』『クロスファイア』からー
*『深い河』は流れて行くー美津子の場合ー
*漱石『三四郎』の「明るさ」についてー三四郎と美禰子の決断ー

2006年度
*2つのイノセンスについてーイノセンスである必要はあるかー
*恩田陸『ユージニア』から学ぶ《事実観》〜わかりあうこと〜
*生き抜く思想ー山下彩花さんの家族に学ぶー
*他者を受け容れるということーあさのあつこ『福音の少年』ー

*歩いていくことー夏目漱石『行人』ー

*夏目漱石『心』におけるKの行動と意志について

2007年度
*「死」そして「自分との出会い」についてー遠藤周作『海と毒薬』『悲しみの歌』からー
*静の「笑い」とその「純白」ー漱石『こころ』の「世界」をめぐってー
*回天特攻隊員の生と死についてー『出口のない海』・『あゝ回天特攻隊』・多賀谷氏の証言をめぐってー)

2008年度
「自ら死を選択すること」をめぐってーverb『遺書』などからー
他者との「つながり」を持つということーあさのあつこ『福音の少年』からー
*それは、誰のためにー『東京ゲンジ物語』における冬夜の行動とゲンジの幸せー
*村上春樹『ノルウェイの森』に含まれるメッセージー「不完全」ということと「生」と「死」ー

2009年度
*「人間、失格」ということと「神様みたいないい子」であることー太宰治『人間失格』からー
*「親子」の間に見える自分ー角田光代『八日目の蝉』からー
*「ありのまま」を受け入れるということー五木寛之『大河の一滴』『人間の運命』をテキストとしてー
*「恋は人を壊す」孤独と狂気の狭間で怯える水無月ー山本文緒『恋愛中毒』よりー

*死と向き合うこと・自分と向き合うことー吉本ばなな『TUGUMI』からー

2010年度
*自分を見つめ直すことー姫野カオルコ『ドールハウス』からー
*『夏の庭 The Friennds』から考える他者の存在
*人を愛することで見えてくる「生きる理由」 江國香織『神様のボート』
*「特別な他者」という存在の必要性ー『トーマの心臓』をたよりにー
*対応する者の存在ー司馬遼太郎『梟の城』からー
*「大切な人の死」を願うー山田詠美『風味絶佳』よりー

2011年度
*「心中」という愛の形に隠れるものー渡辺淳一『失楽園』からー
*「大切な人」が「自分」に必要なのはなぜかー吉田修一『悪人』よりー
*かず子の「恋」と「革命」ー太宰治『斜陽』よりー
*「他者」との関係の中での「自己」ー宮沢賢治『よだかの星』『オツベルと象』『セロ弾きのゴーシュ』からー
*『人間失格』・「同類の親和性」を得ること
*<世界>のズレとそれぞれの<真実>ー湊かなえ『告白』よりー
*生き続けること・人を愛することー村上春樹『ノルウェイの森』よりー

2012年度
*山人山神をめぐるひとびとの意識の深層ー柳田国男『遠野物語』よりー
*自己の存在と他者あるいは神ー『古事記』イザナキ・イザナミ神話よりー