通常質問紙と電子質問票でみた回答の差異

                      天口 繭子

 1996年、米国ワシントン州ビックベンド短大所属の学生を対象として、インターネットの利用実態、メディア媒体における倫理問題、日本人に対するイメージ、対人特性価値観などの数分野に渡り、紙媒体の通常質問紙とwww上に構築した電子調査票での調査を行った。調査結果を見てみると、回答のバラツキ具合が通常質問紙よりも電子調査票の方が大きいという面白い結果が得られた。
 そこで、この回答のバラツキ具合が日本人の場合でも同じように見られるのかという問題意識から、米沢女子短期大学の学生を対象に同じ調査を行った。調査結果はビッグベンド短大の調査結果とほぼ同じ傾向が見られた。
 この調査結果をもとに、通常質問紙と電子調査票という調査票形態の違いによって、回答にどのような違いが見られ、また、そこから何が分かるのだろうか。