電子メール交換を通した異文化接触
〜CMC状況における対人関係の形成〜

                          設楽 藍

 1996年春より行われているBigBend短大と米沢女子短期大学(以下 米短)間の電子メール交換による交流が今年も行われることになった。米短側の参加者は、学内サークルである「電子メールクラブ」の1年生9人、2年生5人の計14人である。
 昨年と異なる点は、交流の形成としてBBSを設置せず、参加者は直接気に入った相手にメールを送る形式に変更したことだ。
  電子メールの交流ということで対面状況とCMC状況ではどのような違いがあるのか、また、対人関係、ステレオタイプはどのように形成され変化していくのかを調べることにした。
 参加期間は7月初旬から12月下旬までとし、質問紙と電子メールによる質問を行った。
 結果として、仮説を裏付けすることはできなかったがコンピュータの操作能力等の媒体を使いこなせるかがCMCを成立させるかどうかの要素となることが言えた
 アメリカ人に対する印象・感情は全体的に好意的なものであり、事後アンケートでもこの傾向に変化は見られなかった。