青年期後期の孤独感
〜将来の不安から孤独は引き起こされるのか〜

 

                                佐藤冴子

 青年期は子どもから大人への過渡期であると言われる。また反抗と悩みと不安の時期でもある。
 自分の将来の問題・適性の問題・配偶者選択の問題・社会に対する態度の問題など、考えさせられ、自分で解決しなければならない問題が青年には多いのである。
 そのような中で、将来への不安は青年期にとって大きな割合を占め、そこから孤独は生じるのではないかという仮説をもとに調査を行うことになった。
 集合調査形式で実際にアンケート調査を実施し、青年期後期の女子に関する情報を得た。
 実際に将来の不安から孤独は生じるという確固たる結果を得ることができなかったが、青年期後期の女子がどのような場面で、どのような状況で孤独を感じるのかといった興味深い結果を得ることができた。