友人選択における意識の違い−性差・年代差(要約)

                             矢萩 幸恵

 本研究は、友人関係がもっとも重要な意味を持つと言われる青年期で友人選択がどのような意識のもとで行われるかを、年代別、男女別に明らかにすることを目的としたものである。
 研究の方法として、山形市内の中学生(58名)、同市内の高校生(79名)を対象とし、各学校で質問紙による調査を行った。
 その結果、明らかにされた主な事項は次の諸点である。
・友人に対する目的の違いから男女で性差が見られる。(女子では自分の 相談相手になってくれる人を好んで友人としていることが多い。)
・青年期前期、青年期中期で年代差は見られない。