心理学的コミュニケーション基礎論
社会的影響の心理学(旧 社会心理学)
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担当:柿本 敏克
キーワード
概要
人のコミュニケーションの基礎条件としての「人の社会性」の諸側面について、社会心理学の視座から論じる。前提となる社会的リアリティについても取り上げる。具体的には説得、同調、服従、他者存在の効果などを取り上げ、これらの諸領域を社会的影響という観点から統一的に論じる。また適宜、関連する具体的な研究の紹介もおこなう。
テキスト
白樫三四郎(編著) 『社会心理学への招待』ミネルヴァ書房 1997年
参考書
R.B.チャルディーニ 『影響力の武器[第三版] ─なぜ、人は動かされるのか』誠信書房(社会行動研究会訳 2014年)
評価
授業への出席・参加状況と最終レポートによる。
展開
第1回 社会心理学への導入
講義全体への導入として、人のコミュニケーションの基礎条件としての「人の社会性」について考察した上で、社会心理学の学問的性質と隣接領域との関係を述べる。また、社会心理学の研究対象領域について概観する。
第2回 視点としての社会的影響
説得、同調性、服従、他者存在の効果といったテーマを統一的にとらえるため、社会的影響という視点を呈示する。
第3回 社会的影響の諸相I
以下では説得、同調性、服従、他者存在の効果、の各テーマについて、社会心理学のこれまでの成果を参考資料を用いつつ順次、講義する。まず「説得」から始める。
第4〜6回 社会的影響の諸相II, III, IV
(説得について。)
第7回 社会的影響の諸相V
(同調性について。)
第8〜9回 社会的影響の諸相VI, VII
(同上。この辺りでレポート課題を呈示する。文献リストを配布する。)
第10回 社会的影響の諸相VIII
(服従について。)
第11〜13回 社会的影響の諸相IX, X, XI
(他者存在の効果について。)
第14回 社会的影響の諸相XII
(同上。)
第15回 社会的影響とは何であるか
全体のまとめとしてこれまでの講義を振り返り、社会的影響について一緒に考える。
(レポートの提出期限)