第10回群馬大学 社会心理学セミナー

講演者: 池田 謙一 先生(同志社大学社会学部メディア学科教授)
演 題: 社会のイメージのリアリティ:社会心理学の視点から
日 時: 2013年11月8日(金) 14:20〜15:50
場 所: 群馬大学 教育学部C-204教室 (群馬大学荒牧キャンパス
参加費: 無料

講演概要:
 東日本大震災で目撃したいくつかの「想定外」の事態は、行政がリスクの程度
を「想定」し、その上で人々が生活してきた日常を破壊してしまった。いわば、
防災可能な「安全な社会」というイメージのリアリティが破壊されたのである。
このことは、政府や科学という制度を信頼すれば安全の判断を委ねることができ
るのか、という根本的な問題を突きつける。講演では、制度への信頼について、
社会心理学的な視点から議論を進める。政府であれ科学であれ、この複雑な社会
で私たちは全てを自らの手で制御しきることはできない。そこで制度がリスクを
制御することを求め、彼らに対する信頼をベースに「安全な社会」のイメージを
築き、そこにリアリティを見いだすことになる。改めてどうしたら制度が信頼で
きるのか、安全な社会のイメージのキーはどこなのか、データを元に検討する。

司会・コーディネーター:柿本敏克(群馬大学社会情報学部教授)

問い合わせ先: 柿本敏克(群馬大学) kakimoto@si.gunma-u.ac.jp
「群馬大学 社会心理学セミナー」について