群馬大学 社会心理学研究小集会(第10回)のお知らせ

 群馬大学内外の社会心理学およびその関連領域における研究交流を促進
するため、研究集会を企画しました。その10回目として、縄田健悟先生を
お迎えして次の要領で講演会を開催いたします。
 皆さんの参加をお待ちしております。

*資料印刷の都合がありますので、ご参加の方は、その旨を3/5までに
ご連絡いただければ幸いです。研究会終了後に懇親会も予定しておりま
す。こちらへの参加希望も併せてご連絡下さい。

日 時: 2014年3月7日(金) 15:00〜17:30
場 所: 群馬大学社会情報学部 学部棟202演習室(予定)
     (群馬県前橋市荒牧町4-2:アクセス
講演者: 縄田 健悟氏(京都文教大学総合社会学部 講師)
演 題: 社会心理学者はいかに集団間紛争を研究すれば良いか?
     −実験・調査研究におけるリアリティの問題を中心に−
参加費: 無料

講演概要:
 私の研究テーマの一つは集団間紛争/集団間葛藤 (intergroup conflict)
です。戦争や民族紛争を代表に,組織内の部門間対立,不良集団間のいさかい
や,近年のトピックとしてはヘイト・スピーチまで,集団と集団の間で生じる対
立現象に潜む心理・行動過程を研究してきました。
 集団間紛争に関しては,社会心理学でもかねてより多くの研究がなされてお
り,現在も重要な研究トピックの一つです。しかし,社会心理学で広く用いられ
ており,また些少ながら私自身も行ってきた実験室実験や質問紙調査は,集団間
紛争のリアリティに本当に迫れているのでしょうか? 顔も見えない他集団成員
に数百円を分配する実験室実験や,他大学に対する態度のアンケート調査から抽
出された「理論」は,集団間紛争をどこまで説明可能なのでしょうか?
 本発表では,私自身が行ってきた研究をご紹介いたしますとともに,そこで感
じてきた率直な後ろめたさと躊躇に関しても共有させていただきたいと思いま
す。また,それを少しでも克服すべく現在取り組んでいる実証研究に関しても,
ご意見を賜われれば幸いです。この機会にフロアの先生方と一緒に議論できます
ことを心より楽しみにしております。

問い合わせ先: 柿本敏克(群馬大学) kakimoto@si.gunma-u.ac.jp
今年度の予定等
社会情報学部HP