国・地方自治体等における地域連携活動

群馬大学社会情報学部 環境科学研究室 石川 真一

1. 講演、講習、研修、野外観察等(開催日順)

○野外観察会「上州三峰山の秋を歩こう」(文化週間の行事として実施)
  開催日:1998年11月1日(日)(群馬県利根郡月夜野町)
  主催者:社会情報学部環境科学研究室、地学団体研究会前橋支部共催
  案内者:野村哲、石川真一(社会情報学部環境科学研究室)、中村庄八、中村正芳、磯田喜義、中田貴文、伊藤公夫、大塚富男、佐藤成夫(地学団体研究会前橋支部)
  対象者:群馬大学学生・教職員、群馬県民一般
  概 要:上越線後閑駅から徒歩で沼田市北方の三峰山に登り、途中の地形、地質、植物の観察を行った。また山頂から沼田周辺地域の地形、土地利用、町や集落の分布状況を観察し、これらの関連性を解説した。参加126名。

○野外観察会「秋の水上諏訪峡で大地と水の営みをみつめよう」(文化週間の行事として実施)
  開催日:1999年10月31日(日)(群馬県水上町)
  主催者:社会情報学部環境科学研究室
  案内者:野村哲、石川真一
  対象者:群馬大学学生・教職員、群馬県民一般
  概 要:上越線後閑駅から諏訪峡経由で水上駅まで歩き、途中の地形、地質、植物の観察を行った。参加40名。

○講演(座長) ぐんま子ども子育て学(楽)会「子どもと自然、環境」セクション
  開催日(場所):2000年3月4日(日) (群馬県立女子大, 群馬県玉村町)
  主催者:群馬県、NPOペパーミントカンパニー
  講演者(座長):石川真一
  対象者:群馬県内在住の保護者と教育関係者
  要 旨:子育て全般に関して保護者一般・教育関係者が参加できる学会を発足した。その第一回大会。参加1000名以上。

○講習「ビオトープ構築のための環境科学上の留意点」
 開催日(場所):2000年9月12日(火)(群馬大学)
 主催者:(株)アドバンテスト、(株)清水建設、(株)山下設計
 講演者:石川真一
 対象者:(株)アドバンテスト、(株)清水建設、(株)山下設計社員(計6名)
 概 要:(株)アドバンテスト群馬R&Dセンター(群馬県明和町)内にビオトープを構築するに際しての、各種の環境科学上の留意点について講習を行った。

2. 研究、調査、実習、共催行事等(開催日順)
○「ふれあいサイエンス」
  事業の名称:「ふれあいサイエンス」実習ー「利根川中流域での自然と人のくらしの共生」
  事業の期間:1999年8月18日(水)〜20日(金)
  経費の出所:平成11年度科学研究費補助金研究成果公開促進費 「研究成果公開発表(B)(実験実習形式)」
  事業主催者:野村哲、石川真一、三上紘一(社会情報学部)、群馬県教育委員会共催
  対 象 者;中学生・高校生
  事業の概要:初日は「野外観察の方法と諸注意」の話のあと利根川まで歩き、植物や河原の石の観察。19日は前日の野外観察の補充、大学の実験室で植物の構造・機能の観察、岩石標本づくり。20日は社会情報学部の演習室でインターネットによる自然学習、「利根川中流域の地形と人間生活」の講演、「自然とのうまいつきあい方って?」の討論などを行った。参加10名程度。実習のもようは、上毛新聞、朝日新聞、群馬テレビ、群馬大学学報で報道された。

○「大学子ども開放プラン実習」
  事業の名称:「大学子ども開放プラン実習」--「群馬県でみる人と人・人と自然の共生関係」
  事業の期間:1999年9月11日(土)、12日(日)
  経費の出所:平成11年度大学開放事業推進経費「大学地域開放特別事業」
  事業主催者:野村哲、石川真一、三上紘一、下田博次(社会情報学部)、群馬県教育委員会、前橋市立養護学校共催
  対 象 者;小学生・中学生とその保護者
  事業の概要:本実習の目的は、近年薄れがちだと言われる人と人の関係、および人と自然の関係についての認識を、実体験を通して生徒に根付かせることである。11日は前橋市立養護学校の生徒・保護者・ボランティアといっしょに石と植物を使って大きなキャンバスの上に絵を描いた。その後社会情報学部屋上より群馬県内の山々の観察を行った。12日は利根川まで歩き、植物や河原の石の観察を行った。また、大学の実験室で植物標本(ラミネート加工)と石のペンダントの作成を行った。参加100名程度。実習のもようは、上毛新聞、読売新聞、群馬大学学報で報道された。

3. 図書、報告書、広報誌、新聞等の出版物(発行順)
○出版物名:群馬大学学報「大学の研究を体験する「ふれあいサイエンスプログラム」を実施」
 出版年月:1999年8月
 執筆者名::野村哲、石川真一、三上紘一
 経費の出所:群馬大学
 出版の主旨:「ふれあいサイエンス」実習ー「利根川中流域での自然と人のくらしの共生」の実施状況を解説した。

○出版物名:群馬大学学報「社会情報学部で大学等地域開放特別事業(大学子ども開放プラン)を実施」
 出版年月:1999年10月
 執筆者名::石川真一、野村哲、三上紘一
 経費の出所:群馬大学
 出版の主旨:「大学子ども開放プラン実習」--「群馬県でみる人と人・人と自然の共生関係」の実施状況を解説した。

○出版物名:平成11年度科学研究費補助金研究成果公開促進費 「研究成果公開発表(B)(実験実習形式)「ふれあいサイエンス」--「利根川中流域での自然と人のくらしの共生」実施報告書
 出版年月:2000年3月
 執筆者名::石川真一、野村哲、三上紘一
 経費の出所:平成11年度科学研究費補助金研究成果公開促進費 「研究成果公開発表(B)(実験実習形式)」
 出版の主旨:文部省は小中高等学校における環境教育の指導要領を実践するために、大学で行う小中高校生対象の実習を企画した。我々はこれにもとづいて実習を行い、自然の重要な機能およびそれらが人間活動とどのような関係にあるのかを体験させた。実習は成功裏に終了し、アンケート結果から、参加者は自然と人間の関係について、より深く理解するようになったことがわかった。こうした良好な結果より、大学のスタッフも小中高校生対象の実習を行えること、また、行う必要があることが示唆された。

○出版物名:トヨタ自動車機関誌TTR (Toyota Technical Review)「日本の森林の二酸化炭素固定能力の向上のための基礎的研究」
 出版年月:2000年11月(印刷中)
 執筆者名:石川真一、可知直毅
 経費の出所:(株)トヨタ自動車
 出版の主旨:第3回トヨタ先端科学技術研究助成プログラム(平成11年度)により助成を受けた研究の概要を、(株)トヨタ自動車の広報誌に掲載した。増え続ける二酸化炭素を森林に効率よく吸収させるための基礎的研究成果の概説。