本実習は、平成14年から始まる学校完全週休2日制をにらんで、大学でも地域社会に施設を開放して、子どもたちの環境教育を手伝おう、ということで始まりました。対象者は小学5年生〜中学3年生までの児童・生徒、および保護者です。これは、「子ども開放プラン」の特色のひとつで、家族でともに体験を積むことをねらったもでのす。
9月11日(土)
10:00〜12:00 野外実習「石と葉っぱで絵を描こう!」
グループ(5グループに分けた)ごとに、2m四方の白い布の上に葉っぱと石で絵を描き、できあがった絵にタイトルをつけて、ポラロイドカメラで記念撮影をした。前橋市立養護学校の生徒と一緒に、お絵描きを行った。
13:00〜14:30 野外観察「前橋市のなりたち」
社会情報学部棟屋上から前橋市内と周辺にみえるいろいろな地形、火山を観察し、その生い立ちと人間生活との関係を学習し、ポラロイドカメラで撮影した。
14:00〜16:00 植物観察「ドングリの木、ホンモノとニセモノの木、化石の木」
群馬大学荒牧構内で、ドングリの木(シラカシ、コナラ、マテバシイ、クヌギ)、アカシア、ニセアカシア、メタセコイアを観察し、それぞれの由来と性質を学習し、ポラロイドカメラで撮影した。ドングリの木は、葉っぱをとって持ち帰り、翌日ラミネータ加工して標本を作成した。
9月12日(日)
10:00〜13:00 野外観察「道ばた物体の観察」
群馬大学荒牧から利根川河原にむかってあるき、途中で落ちているゴミ、生えている草(オオブタクサなどの帰化植物)の位置を地図に書き込み、人間生活とゴミや草の種類の間にどんな関係があるのかを考察した。
利根川河原では路頭で見られる地層を観察し、前橋市の土地の成り立ちを学習した。また河原の石の生い立ちと性質を学習し、いろいろな石を各人で採取して持ち帰えった。
河原に繁茂する帰化植物オオブタクサの由来と性質、生態系に与える影響について、現物を観察しながら学習した。
14:00〜16:00 標本の作成と整理
河原で採取した石のなかで、一番気に入った石にはダイヤモンドドリルで穴をあけて鎖をとおし、ペンダントを作成した。その他の石は、名前を調べて仕分けし、標本箱の中に整理した。また、ドングリの木の葉をラミネータ加工して、標本を作製した。
ここで、帰化植物オオブタクサを植物観察のメインのひとつにした理由は、この植物が近年関東のいたる所で勢力を拡大していて、また帰化植物のもつ典型的特徴と問題をかかえているからです。