第52回日本生態学会大阪大会(2005年3月27日(日)〜3月30日、グランキューブ大阪) における自由集会 「生態学者よ、街に出よ! Part2--企業の環境活動の現場と学術研究の関係」 2005年3月28日(月) 17:30-20:00開催 とオプショナル・ツアー のご案内


更新日:2005年3月17日(最終確定版)

企画責任者名
石川真一(群馬大・社会情報)、足立直樹(CSR経営研究所)

要旨

 現代企業の中には、一つの国家に匹敵するほどの経営規模を有するものがいくつもある。このように巨大化した企業は、その強大な影響力が故に、企業を取り巻くさまざまなステークホルダー(利害関係者)から、さまざまな社会的責任を果たすことを求められるようになってきた。これが企業の社会的責任(CSR)であり、その重要な柱の一つに「環境対応」がある。
 前回釧路大会においては、企業の担当者から企業の環境対応の現状を紹介していただき、研究者と企業の協働のあり方を議論する場を設けたところ、60名を越える方々のご参加をいただいた。その結果、生物多様性の保全などをめざした今後の企業の環境活動には、生態学的知見や研究者との協働が必須であることが、参加した研究者・企業人双方で強く確認された。具体的に双方がどのような協働関係・共同研究・相互助成を行っていけばいいのかを明確にすることが、至急の課題である。
 今回は、こうした企業と学術研究の協働が求められる”最前線”として、企業緑地と生物多様性をテーマとして、今後の我々の進む方向の可能性を具体的に探りたい。

プログラム
・足立直樹(CSR経営研究所)
  学術研究と企業活動の”架け橋”:ステークホルダーは企業をどう評価するか?
・原口真(インターリスク総研)
  企業の社会的責任(CSR)としての企業緑地のあり方
・服部保(兵庫県立人と自然の博物館)
  企業が守る生物多様性
総合討論「企業緑地で生物多様性を拡大する可能性」
 司会:石川真一(群馬大学)
 コメンテーター:荒井喜章(松下電器産業)ほか

<オプショナル・ツアーのお知らせ>
本企画のオプショナル・ツアーとして、松下電器産業の家電リサイクル工場の見学会を開催します。またとない機会ですので、こちらも(こちらだけ参加でもかまいません)ふるってご参加ください。無料バスの手配上、定員は25名です。

「世界最先端の家電リサイクル工場見学会」
開催日
2005年3月29日(火)
スケジュール
12時45分 グランキューブ大阪の正面集合
13時   グランキューブ大阪の正面出発(無料バスで行きます)
  バスの中で、松下電器の環境への取り組みについて概要をご説明します。
  また、企業の環境対応に関するディスカッションを行います。
14時30分 松下エコテクノロジーセンター到着(兵庫県加東郡社町)
  リサイクル工場見学と、時間が許す限り、質疑応答を行います。
16時30分 松下エコテクノロジーセンター出発(無料バスで行きます)
  バスの中で、ディスカッショをン引き続き行います。
18時前  大阪・千日前「味園」到着
(諸般の事情により、申しわけありませんがこのようになりました。懇親会には間に合います)

なお、要事前予約となりますので、ご参加される方は、氏名、所属、住所、電話番号を以下のメールアドレスまでお送りください。保険(無料)の関係で必要です。
 ishikawa@si.gunma-u.ac.jp

*メールのSubject名は「オプショナル・ツアー参加希望」でお願いいたします。
*メールでのお申し込みは3月23日までにお願いします。それ以降は、ツアー当日まで学会会場で受け付けます。
*なお、リサイクル工場見学の際には、松下電器さん側の記録として写真撮影をさせていただきます。また、見学や対話の様子が松下電器の環境経営報告書やWebサイトで将来公開される可能性があることをご了承ください。(但し、個人名は掲載いたしません。)

リサイクル工場のWebサイトはこちらへ