シンポジウム開催のお知らせ

   群馬県の自然環境と人間生活
  -迫り来る外来植物の脅威- 

平成16年(2004年)に施行した「特定外来生物法」による対策の実施が、日本の環境政策の大きな課題となっています。

 貿易・経済・情報流通のグローバル化に伴って、日本には急激に数多くの外国産の生物(外来生物)が人間によって持ち込まれ、繁殖しています。これらの外来生物のうち植物では、人間の病気を誘発したり、日本に昔からいる種(在来種)を圧倒して激減させ、生態系を破壊する危険性が指摘されている種も多くあります。

 私たちは生態系から、水や大気の浄化、食料生産など様々なサービスを受けて生きています。つまり、このまま生態系が外来生物によって破壊され続ければ、私たちの社会と生命の存立基盤が破壊されてしまうことになってしまいます。

 外来生物対策を実施して行くためには、多くの市民の皆さんのご理解とご参加が不可欠です。そこで今回、外来生物に関する研究者と行政担当者に、群馬県の外来生物の現状と対応状況をわかりやすく説明してもらい、これらをもとに市民の皆さんと討論を行います。

 外来生物対策を実施するための第一歩として、多くの皆さんのご参加をお願いいたします。


特定外来水草ミズヒマワリ
県南部利根川で繁茂

 一年生外来種オオブタクサ。里山や河川敷の
 生態系を破壊し、花粉症の原因ともなる。
 (伊勢崎市内の利根川河川敷)


 外来樹種ハリエンジュ。河川敷に繁茂すると
 生態系を破壊し、洪水の原因ともなる。
 (桐生市内の渡良瀬川河川敷)

日時 2008年3月24日(月) 13:00-16:00
会場 群馬大学荒牧キャンパス 社会情報学部棟 205教室
プログラム 
 清水義彦(群大・工) 渡良瀬川におけるハリエンジュの繁茂について
 大森威宏(県立自然史博) 群馬県内における特定外来水草の侵入状況について
 石川真一(群大・社情) 大型一年生外来種オオブタクサの脅威
 坂庭浩之(県自然環境課) 特定外来生物法の主旨と県の対応状況
  
 総合討論 コメンテータ 久保原禅(群大・生調研)

主催 群馬大学社会情報学部
共催 群馬野外生物学会 群馬県自然環境課

問合先 群馬大学社会情報学部 環境科学研究室 石川真一(Tel. 027-220-7430)

    
※このシンポジウムは、群馬大学社会情報学部「持続可能な社会構築のための社会情報学的研究
プロジェクト」により運営されています。